赤ちゃんの頭のかたち外来 | 福岡市の脳神経外科「薬院河島脳神経外科クリニック」MRI検査・脳ドック等

赤ちゃんの頭のかたち外来について

当院では赤ちゃんの頭のかたちに悩んでおられるご家族の方向けに「赤ちゃんの頭のかたち外来」を行なっています。
赤ちゃんの「うつ伏せ寝」は、1歳未満、特に生後2〜6ヶ月の乳児において、窒息や乳幼児突然死症候群(SIDS)による死亡リスクを高めるため原則として避けるべきで、厚生労働省も1歳までは基本的に仰向けで寝かせることを推奨しています。しかしながら、赤ちゃんの頭は柔らかく、仰向け寝が長時間続くと後頭部が平ら(絶壁)になったり左右のバランスが悪くなったり(斜頭)することがあります。絶壁・斜頭を防ぐために日中にタミータイム(腹ばい遊び)を取り入れこまめに寝る向きを変えたりすることが有効とされていますが不十分なことが多いようです。
当院では赤ちゃんの頭のかたちを器具(ヘルメット)を用いて理想の形に近づける取り組みを行っています。頭のかたち自体は脳の成長や発達に影響しませんが、大人になってから頭のかたちで悩みを持つ方は予想外に多くいらっしゃいます。これらの悩みを解決する一助になればと思っています。

治療対象

頭蓋縫合早期癒合症のない、変形が中等症以上の変形傾斜頭・変形性短頭。

治療対象:変形傾斜頭・変形性短頭

適応基準

適応基準イメージ

赤ちゃんの頭の形を3Dスキャナーやクラニオメーターと呼ばれる測定器を用いて計測し、変形が中等症以上の斜頭・短頭が治療対象になります。初診時には画像検査を行い、病的頭囲拡大(脳腫瘍や水頭症、頭蓋縫合早期癒合症など)無いか確認してから治療を開始します。当院では脳神経外科専門医が担当いたします。

適応期間

適応期間グラフイメージ

上記のグラフは乳幼児の頭の成長スピードを示したものです。赤ちゃんの頭囲は3、4ヶ月から10ヶ月にかけて急速に拡大します。そして1歳を超えると頭蓋骨の縫合線が閉鎖して頭囲の拡大スピードも落ち着いてきます。頭のかたちが決定するのは0歳の間ですので、この期間にヘルメット装着により頭の形を整え将来に渡って維持できるようにします。通常ヘルメットは月齢3~10ヶ月の赤ちゃんを対象にして半年間をめどに1日23時間装用いただきます。月に一度診察のために来院頂きヘルメットの装用調整を行います。

ヘルメットの適応月齢

生後4ヵ月から8ヵ月が治療開始の適応期とされています。できるだけ早い時期に治療を開始するとよりよい効果が得られていると言われております。個人差がありますので、まずはお近くの専門医へご相談ください。

ヘルメット治療とは

頭のゆがみがある場合じヘルメット治療を選択することも可能です。ひとりひとり頭のゆがみはことなりますので、一点一点オーダーメイドでヘルメットを制作いたします。

ヘルメット治療イラストイメージ

ヘルメット治療では頭蓋骨の形状をゆがみができるだけ生じないように誘導することを目指します。

使用するヘルメット

GUNZE社製のReMO babyを使用します。国産オーダーメイドの頭蓋形状矯正ヘルメットでグンゼ国内工場において専門スタッフが1点1点手作業で作成しています。

使用するヘルメット画像1
使用するヘルメット画像2

治療の流れ

医師主導のもと治療を進めてまいります。

  1. 保険診療

    初診検査・診断

    診察と診断をします。(保険診療)病的な変形(頭蓋縫合早期癒合症)でないかヘルメット治療の対象かどうか判断を行います。

  2. 自費診療

    ヘルメット治療を受ける場合

    ヘルメットの作成(自費診療)ヘルメットの装用開始、(1日23時間、装用5~6ヵ月)

  3. 定期的な診察

    医師による診察、(自費診療)
    医師または義肢装具士による調整。

    定期健診3~4週間ごとに訪問
  4. 健診終了

    医師による診断(自費診療)

費用

初診時:保険診療で請求(各自治体の負担率で変わります)。治療に移行しない場合は3D撮影費用3500円(税込)をご請求します。

治療名
料金
ヘルメット治療
¥440,000

料金には下記内容を含みます。

  • 初回の3D撮影費用
  • ヘルメット代(調整費用含む)
  • 月1回の診察代

費用をお支払い後ヘルメットの作成(約2週間)に移りますので時間的に余裕を持ってご準備ください。少しでも赤ちゃんの頭のかたちにご不安をお持ちの方のお力になりたいと考えておりますのでお気軽にご相談下さい。

赤ちゃんの頭のかたち外来についてよくある質問

予約が必要ですか
予約制ですので、事前に電話でご予約下さい。
少しだけ頭の形がゆがんでいるけれど気軽に相談できますか
頭の軽度変形は自然に軽減されることがほとんどです。しかし重症例では変形が残ることがあります。早期の診断、治療が重要になりますのでお気軽に脳神経外科専門医へご相談下さい。
赤ちゃんの頭のかたちは気になるが、治療までする必要はありますか
頭のかたちは脳の成長発達には影響しませんが、成長した時に変形があると美容的に悩んだり、機能的にもヘルメットや眼鏡装着の際に問題を生じたりする可能性もあります。治療の必要があるかどうかの判断も含めてご相談下さい。
ヘルメットをかぶせると赤ちゃんが嫌がるのでは
多くの赤ちゃんはすぐに慣れます。圧迫感がないように設計されており、睡眠や授乳の際にもほとんど支障はありません。
何歳まで相談できますか
基本的には生後3〜12ヶ月頃までが対象ですが、3、4ヶ月の早期に開始するのが理想的です。
1日の装用時間はどのくらいですか
1日23時間です。最初の2週間は慣らし期間で、少しずつ装用時間を長くします
トラブルは起きないですか
既にヘルメットを導入している施設によると、大きなトラブルは起きたという報告はありませんが、あせもなどの皮膚トラブルが時々見られます。症状に合わせて適宜対応いたします。
ヘルメットの治療期間はどのくらいですか
約5〜6ヶ月です