診察できる主な疾患 | 福岡市の脳神経外科「薬院河島脳神経外科クリニック」

疾患一覧
脳卒中(脳血管異常)

脳卒中(脳血管異常)

突発的に脳血管の障害が生じることによって起こる病気の総称です。脳血管が詰まれば「脳梗塞」、切れれば「脳出血」、脳血管にできたコブが破れたらくも膜下出血です。脳梗塞・脳出血は生活習慣病と密接に関係しています。くも膜下出血は様々な要因が絡んで発症します。死亡率の高い病気ですので、心配でしたら脳血管にコブがないかどうか調べることもできます。頭部MRA検査では数ミリの小さなコブも検出可能です。
当脳神経外科の院長は脳卒中専門医ですので、脳血管に関する不安をお持ちの方はご来院・ご相談ください。

脳腫瘍

脳腫瘍

脳腫瘍は脳の組織から発生するものの総称で、良性と悪性があります。良性脳腫瘍は悪さをしていなければ基本は経過観察し、徐々に大きくなったり、脳を圧迫して症状が出れば手術を検討します。悪性脳腫瘍は様々なタイプがあり、手術や放射線照射、抗がん剤治療を組み合わせることが多いです。

片頭痛

片頭痛

拍動性の激しい痛みが片側のこめかみや側頭部に生じます。痛む前にキラキラした光が見えるといった前兆を伴うこともあります。若年~中年女性に多い症状です。数時間~数日で改善しますが、その間は日常生活に支障をきたします。似たような頭痛で痛む側の眼の充血や鼻水、発汗などを伴う場合は群発頭痛と診断します。片頭痛の発症には三叉神経が深く関与しており、この神経から放出される物質(カルシトニン遺伝子関連ペプチド)をブロックする注射薬が非常に効果があります。

片側顔面けいれん

片側顔面けいれん

片側の眼や唇の周りが断続的にけいれんする病気です。頭の中で顔を動かす神経(顔面神経)と脳の血管が特定の場所で接触することで起こります。抗てんかん薬や降圧剤を使用しますが、あまり効果はありません。手術により90%以上の確率で良くなりますが、手術リスクは考慮する必要があります。

三叉神経痛

三叉神経痛

片側の眼、頬、唇の周りに断続的に激痛が起こる病気です。頭の中で顔の感覚を支配する神経(三叉神経)と脳の血管が特定の場所で接触することで起こります。抗てんかん薬が効果的です。薬が効かなくなれば手術を検討します。手術により90%以上の確率で良くなりますが、手術リスクは考慮する必要があります。

てんかん

てんかん

てんかんは脳の神経細胞が異常に興奮することにより起こります。程度は様々ですが、突発的に意識障害、全身けいれんなどを生じます。原因は不明であることが多いですが、脳腫瘍や先天奇形、脳卒中、頭部外傷によって生じることもあります。てんかんが生じた際は脳の画像検査が必須です。

脊椎変性疾患

脊椎変性疾患

頚椎や腰椎の変形に伴う病気で、ヘルニアや脊柱管狭窄症が代表的なものです。手足のしびれ、痛みやまひが見られます。軽いうちは内科治療や運動療法で対処しますが、症状がひどいときは外科手術も検討します。

正常圧水頭症

正常圧水頭症

脳の中には髄液という水道水のように透明な液体が循環しており、脳の中で産生され、心臓で吸収されます。この流れが何らかの原因で阻害されると、脳の中に徐々に水が溜まって水頭症が生じます。特にご高齢の患者さんに起こりやすく、認知症、歩行障害、尿失禁が三大徴候です。外科手術で症状改善が期待できます。

慢性硬膜下血腫

慢性硬膜下血腫

頭蓋骨と脳の間の隙間に血が溜まって頭痛や意識障害、認知症、手足のまひなどを生じさせます。軽微な頭部外傷後、1~2ヶ月で生じることが多く、高齢者や血液をサラサラにするお薬を内服されている方に発症しやすい傾向にあります。ほとんどの方は簡単な手術で治ります。

もやもや病

もやもや病

脳血管障害の一つです。原因不明の病気で、国の難病指定を受けています。脳の血管が徐々に細くなって脱落していき、脳梗塞や脳出血の原因になります。過呼吸で手足の脱力発作(片側)が誘発されます。ラーメンをすすったり、ハーモニカを吹いたら手足の力が入らないなどの症状で見つかることがあります。病状によって血液をサラサラにするお薬の服用や手術が必要になります。